Bybitの資産履歴では、その取引タイミング時点での保有通貨の資産残高が確認できます。
例えば、12月31日時点での資産残高を確認したい場合は、12月31日以前の最新の明細行を確認することで、保有通貨の資産残高が確認できます。
Bybitの口座の種類には、『現物アカウント』『デリバティブアカウント』『ByFiアカウント』の3種類があります。
下記の記事でも紹介したように、デリバティブアカウントの資産履歴については、『リクエスト送信』画面からBYBITの運営側にリクエストをすることで、CSVデータを入手できます。
https://meblog.metheus.biz/blog/bybitexport/
現物アカウントとByFiアカウントのデータについては、以下のリンクから画面上で確認することになります。
現物アカウントの資産履歴
https://www.bybit.com/user/assets/records/trade-spot/deposit
ByFiアカウントの資産履歴
https://www.bybit.com/ja-JP/earn/wallet-records/
デリバティブアカウントの資産履歴確認方法
まずは、CSVデータで確認可能なデリバティブアカウントの資産履歴について、見方を解説します。
Asset History Inverse
『Asset History Inverse』では、『インバース無期限』取引での資産履歴が確認できます。
Bybitでは、BTC、ETH、EOS、XRP、BIT、DOTを証拠金としたインバース無期限でのデリバティブ取引が可能で、そのCoin毎の資産履歴が明細として下記のように表示されています。（ここではBTCとETHでしか取引をしていないため、それ以外の仮想通貨は表示されていません。
それぞれの列には下記内容が記載されています。
A列：Time＝取引時間
B列：Coin＝自身が保有している通貨
C列：Type＝取引内容
D列：Amount＝C列の取引内容により増減したB列Coinの数量
F列：Wallet Blance＝A列取引時点でのB列Coinの残高
上記の資料での12/31時点での各coinの残高は以下になります。
・Bitcoinは2行目（12/24）のWalletBlance列のセル（F2）
・Ethereumは85行目（9/28）のWalletBlance列のセル（F85）
（9/28以降Ethereumの取引をしておらず、また、デリバティブアカウント以外の口座への振替や、USDTなどへの他Coinへの交換なども実施していません。もし実施していた場合は、C列：Typeの取引内容に『Account Transfer Withdraw（他口座への振替）』や『Asset Exchange Deduction（他通貨への交換による控除）』の明細が追加されます。）
その他、C列：Typeの取引内容に記載されている明細の意味は下記になります。
・Account Transfer Deposit＝現物アカウントやByFiアカウントからの振替入金
・Realized P&L＝デリバティブ取引結果による損益
・Event Bonus＝Bybitから付与された特典
・Refund of trading fee＝取引手数料の返金
Asset History USDT
それぞれの列に記載されている内容は『Asset History Inverse』と同様です。
上記の資料での12/31時点でのUSDTの残高は以下になります。
・2行目（12/9）のWalletBlance列のセル（F2）
C列：Typeに記載されている取引内容についても『Asset History Inverse』と同様です。
この資料を見ると、『Asset History Inverse』の140行目と『Asset History USDT』の37行目が対になっており、デリバティブアカウント上で、BTCをUSDTに交換したことがわかります。
デリバティブアカウントでBTCをUSDTに交換するというのは、下記の画面から『交換』を選択しで実施したものです。
現物アカウントの資産履歴確認方法
現物アカウントの資産履歴確認方法については、デリバティブアカウントのようにBybitからデータを取得することができないため、12/31時点での残高を確認するためには、少々煩雑になります。
『現物アカウントの履歴』確認先
https://www.bybit.com/user/assets/records/trade-spot/transfer
①現物アカウントの履歴から『入金する』『P2P』『その他』を確認
②現物アカウントの履歴から『出金』『暗号資産購入履歴』を確認
※暗号資産購入履歴では現物アカウントの取引履歴が表示されない模様
③ ①ー②をして各coinの残高を算出
④現物アカウントの履歴から『振り替える』を確認し、提供元が『現物アカウント』となっている分を③からマイナス。提供先が『現物アカウント』となっている分を③にプラス。
『現物アカウントの取引履歴』確認先
https://www.bybit.com/user/assets/order/spot-history/active
⑤現物アカウントの『取引履歴』を確認し、『方向』が『買い』の場合は、購入したCoinをプラス計上し、『現物取引ぺア』の右側に表示されているCoinを④で算出した残高からマイナス計上する。
（例）④で算出したUSDT残高が100USDT。BTC残高が0.1BTC
⑤でBTCを40USDT分（BTC価格＝40,000USDTの場合、0.001BTC)購入
残高＝60USDT、0.101BTC
ByFiアカウントの資産履歴確認方法
ByFiアカウントの資産履歴確認方法についても、デリバティブアカウントのようにBybitからデータを取得することができないため、12/31時点での残高を確認するためには、少々煩雑になります。
『ByFiアカウントの履歴』確認先
https://www.bybit.com/ja-JP/earn/wallet-records/
①ByFiアカウントの履歴から『投資』を選択し、各コインの『タイムスタンプ』が最新の残高を確認する。
②ByFiアカウントの履歴から『送金』を選択し、各コインの『アクション』が『振替元』になっている分を確認する。
③ ①－②がByFiアカウントの残高になります。
Bybitの資産履歴確認方法まとめ
Bybitの資産履歴では、12/31時点での保有している仮想通貨の残高が確認できます。
確定申告については、国税庁からでている『暗号資産に関する税務上の取扱いについて（情報）』を確認してください。
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